【マフィア×サスペンス】韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」のキャスト・あらすじ・見どころを解説!主演ソン・ジュンギってどんな人?

  • 2024年05月21日公開

こんにちは、年間480本以上の作品を鑑賞している映画ライターの白河さなです。

2020年にヒットした韓国ドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラス」、映画「パラサイト」の話題も冷めやらぬ中、2021年にも大ヒット作品が生まれました。
「愛の不時着」以来の”どハマり必至作品”として話題になっている「ヴィンチェンツォ」をご紹介します。

男女ともに憧れるビジュアルの透明感と、ファン悶絶の迫力演技を見せるイケメン俳優「ソン・ジュンギ」が主演。

実は、上記有名3作品もさりげなく登場。最新のエンタメトレンド要素や、俳優陣のキャラクターを最大に活かしたブラックユーモアなど、サービス精神あふれる作品の見どころをご紹介します。

「ヴィンチェンツォ」ってどんなドラマ?

Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

タイトル ヴィンチェンツォ/​​빈센조
話数 全20話
ジャンル 社会派サスペンス
シーズン シーズン1(2021)
キャスト ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、ユ・ジェミョン、キム・ヨジン、チョ・ハンチョル、オク・テギョン(2PM)、クァク・ドンヨン、チョ・ヨンジョン ほか
日本初配信 2021年2月20日

ヴィンチェンツォは、NETFLIXが生み出した大ヒット韓国ドラマ「愛の不時着」を手がけたスタジオドラゴンが企画した社会派サスペンスドラマです。

ネットフリックスにて世界同時公開されたこともあり、韓国・日本に限らず世界中で大ヒットしました。

「ヴィンチェンツォ」のキャスト紹介

Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

ヴィンチェンツォに登場する主要キャラクターたちを紹介します。

ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)

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ヴィンチェンツォ・カサノは、イタリアンマフィアの顧問弁護士。 仲間の裏切りをきっかけに生まれ故郷・韓国へ。 時に優しく、時にマフィアらしい残虐な手段を使って、悪を悪で成敗して行きます。

ヴィンチェンツォ・カサノを演じたのは、1985年9月19日生まれの俳優ソン・ジュンギです。代表作には「太陽の末裔」「トキメキ☆成均館スキャンダル」などがあります。

ソン・ジュンギは、本作のためにイタリア語を学んだと明かしています。

ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)

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ウサン法律事務所に所属する弁護士。 弱者の立場より業績を重視する事務所のやり方に違和感を抱きながらも奮闘します。

ホン・チャヨンを演じたのは、1989年7月26日生まれのチョン・ヨビンです。代表作には「罪深い少女」「君を守りたい〜SAVE ME〜」などがあります。

作中では、季節ごとに異なるおしゃれなファッションを着こなしていて、真似したくなること間違いなしです。

チャン・ジュヌ/チャン・ハンソク(オク・テギョン)

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ウサン法律事務所でインターンをするチャヨンのアシスタント。 アメリカの大学から留学を終えて帰国したこともあり、英語混ざりの韓国語を話します。

チャン・ジュヌ/チャン・ハンソクを演じたのは、1988年12月27日生まれの俳優兼歌手のオク・テギョンです。

オク・テギョンはボストン大学出身でTOEICフルスコアを持っている秀才なので、そんな彼の英語混ざりの韓国語に注目です。

チャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)

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韓国でも最大規模の大手バベルグループの若き会長。
ウサン法律事務所と結託し、開発段階の薬品を認可させたり、不祥事を揉み消したりして事業拡大に勤しみます。

チャン・ハンソを演じたのは、1997年3月19日生まれの俳優クァク・ドンヨンです。代表作には「私のIDはカンナム美人」「雲が描いた月明かり」などがあります。

初めはバベルグループの操り人形のような存在のハンソが、ヴィンチェンツォと関わることで変化していくその過程にハマる人が続出です。

ホン・ユチャン(ユ・ジェミョン)

チャヨンの父。ヴィンチェンツォが韓国にやってきて初めに心を開いた相手です。 「弱者が最後に掴める藁のような存在でありたい」という信念をもとに個人法律事務所を立ち上げて、細々と経営しています。

ホン・ユチャンを演じたのは、1973年6月3日生まれの俳優ユ・ジェミョンです。代表作には「梨泰院クラス」「声もなく」などがあります。

ヴィンチェンツォと同じNetflixドラマの梨泰院クラスでは、冷徹な役柄に徹していたので、その比較をしながら見ると面白いでしょう。

「ヴィンチェンツォ」を見られる動画配信サービス

Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

「ヴィンチェンツォ」は、Netflixオリジナル作品のため、Netflix以外での動画配信サイトでは視聴できません。

「ヴィンチェンツォ」のあらすじ

Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

ヴィンチェンツォは、イタリアンマフィアの顧問弁護士を務める男が、金塊を入手するために大企業の闇へと足を踏み入れる禁断の社会派サスペンスドラマです。

ここでは、ネタバレなしのあらすじとネタバレありの各エピソードごとのあらすじをまとめていきます。

あらすじ(ネタバレなし)

主人公ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は、幼少期にイタリアマフィアの家庭に養子入りした韓国系イタリア人の男。 英才教育を受け、マフィアの”コンシリレーエ(顧問)”弁護士として家族を支えます。

そんなある日、身内の裏切り行為が発覚し、生まれ故郷の韓国へ逃走。 ソウル市内に佇む雑居ビル「クムガプラザ」に隠されている金塊を入手して身を隠す計画を企てます。

クムガプラザを訪れてみると、韓国最大級の大手企業「バベルグループ」によって再建される寸前でした。 このままでは金塊の存在がバレてしまうと慌てるヴィンチェンツォ。

クムガプラザで生活する個性豊かな住人や倫理観と正義感を大切にする弁護士親子たちとタッグを組み、バベルグループと対立することになるのですが…。

あらすじ(ネタバレあり)

Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

ここからはネタバレを含んだエピソードごとのあらすじを紹介します。

韓国ドラマあるあるとして、「途中からめちゃくちゃ面白くなる」ってありますよね。

ヴィンチェンツォもまさにその類のものであり、ユチャンが亡くなる第3話くらいまでは、作品説明のように単調なストーリーが続きます。

しかし、4話以降は、途中で止められず一気見してしまいました。

「あれ、面白くないかも?」と感じても、騙されたと思って3話まで見続けることをおすすめします。

【1話】

主人公・ヴィンチェンツォ・カサノは、幼少期にイタリアンマフィアの家族の養子となり、一人前のマフィア専属のコンシリエーレ(顧問弁護士)として組織を支えます。

そんなある日、身内の裏切りによって養父が殺されたことで、次は自分の首が狙われていると気づき、イタリアを捨てて生まれ故郷の韓国へと渡ります。

ソウルにあるクムガプラザの地下に金塊が隠されていることを知っていたヴィンチェンツォは、住人に資金を渡して退散させ、建物ごと壊せば良いと考えていました。

しかし、クムガプラザの住人たちは曲者ばかりな上、韓国最大手企業バベルグループがクムガプラザを買い取ろうとしていて、ヴィンチェンツォの計画は難航することに。

【2話】

初めはヴィンチェンツォに対して不信感を抱いていた住人たちですが、バベルグループがよこしたチンピラたちをコテンパンにしたヴィンチェンツォを見て歓迎します。

クムガプラザで弁護士事務所を構えるホン・ユチャン(ユ・ジェミョン)は、バベルグループの不祥事に関する弁護を担当していて、ヴィンチェンツォはユチャンの手助けをすることに。

ホン・ユチャンの娘であるホン・チャヨン(チョン・ヨビン)は、冤罪の捏造を得意とする元検事のチェ・ミョンヒ(キム・ヨジン)が所属する大手弁護士事務所に所属。

後輩チャン・ジュヌ(オク・テギョン)をアシスタントに構え、実績重視のバリバリ弁護士として駆け上がり、弱者に寄り添うことを優先する父を白い目で見ていました。

【3話】

ヴィンチェンツォが、クムガプラザの住人たちからの信頼を徐々に高めているところに、国家安保情報院アン・ギソク(イム・チョルス)が潜入捜査にやってきます。

何も知らないヴィンチェンツォは、ユチャンと共にバベルグループが悪質な麻薬ビジネスを拡大させようとしているのを阻止するため、被害者の高齢女性オ・ギョンジャ(ユン・ボクイン)から話を聞くことに。

バベルグループを追い込めると思った矢先、食事中の店に、大型トラックが突っ込み、ユチャンは即死、ヴィンチェンツォも怪我を負います。

【4話】

突然訪れた父との別れにチャヨンは悲しみに押しつぶされそうになりますが、弁護士事務所を退社し、父の遺志を継ぐ決意をします。

クムガプラザの住人たちを守るため、事件の真相を明らかにするため、バベルグループと直接対決することに。 利害が一致するヴィンチェンツォも参戦することに。

【5話】

ヴィンチェンツォたちは、バベルグループの隠蔽しようとしている麻薬ビジネスの開発チームで犠牲となった遺族たちを鼓舞して、裁判を勝ち抜こうと奮闘します。

ミョンヒとジュヌが所属する大手弁護士事務所から反感を抱かれながらも、チャヨンはヴィンチェンツォとできる限りの準備をして法廷へと向かいます。

【6話】

裁判は、ユチャンとヴィンチェンツォの裏工作のおかげで順調に進み、2人は祝杯を兼ねて一緒に食事をします。

その頃、バベルグループでは、裁判の雲行きが怪しいことに対して会長のチャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)が怒りを露わにしていると思いきや、実の裏ボスがジュヌであることが発覚。

ミョンヒたちの前で見せるおとぼけな雰囲気とガラリと変わり、冷徹な目をしたジュヌは、ヴィンチェンツォたちが邪魔なら消せばいいとミョンヒに吹き込みます。

【7話】

バベルグループの裁判は、ヴィンチェンツォとミョンヒの勝利で終わり、人生負け知らずのジュヌの怒りは頂点に達し、ハンソを精神的に追い込んでいきます。

ヴィンチェンツォの計画は順調に進んでいるように見えましたが、クムガプラザに金塊が隠されているというタレコミを受けた住人たちが密かに金塊探しを開始。

建物の権利の問題が解決しかけているところで、住人たちの意思の問題がのしかかり、ヴィンチェンツォの計画は終わりが見えそうにありません。

【8話】

ジュヌとミョンヒは、事態を収めるために新金銀行から融資を受けようと頭取であるファン・ミンソク(キム・ソンチョル)の不祥事ネタを持って接触を試みます。

初めは上手く丸め込まれたように見えましたが、結局ヴィンチェンツォが先回りして手を打ったことにより、ミンソクは逮捕され、ジュノたちとの攻防戦は続きます。

【9話】

ヴィンチェンツォは、ずっと事情聴取をしていた高齢女性のギョンジャが実母であること、病気で早死すると宣告されたために養子に出されていたことを知ります。

一方、ジュヌは自分の計画がことごとく失敗していることで周りの人間たちが不信感を募らせていることを悟り、怒りに任せて地検長をホッケースティックで撲殺。

それを見ていた周りの権力者たちは命欲しさに、ジュヌへ寝返ります。 これによって、ヴィンチェンツォたちが勝訴に向けて支えてきた遺族たちは希望をなくし、集団自殺をする大惨事に発展。

【10話】

集団自殺に違和感を覚えたヴィンチェンツォは、すぐさま解剖捜査を要求し、マフィア流のやり方で真相を探ります。

その頃、ジュヌはヴィンチェンツォの正体がマフィアのコンシリエーレであることを突き止め、殺るか殺られるかの戦いになることを決意。

ヴィンチェンツォは、自分の命を狙う殺し屋を片付けようと飛び出し、直接対決をします。

【11話】

殺し屋たちをまとめて始末したヴィンチェンツォは、全ての計画が成功したことをチャヨンとともに祝福します。

イタリアンマフィアの素性が発覚し、ヴィンチェンツォは逮捕されますが、クムガプラザで潜入捜査をしてたアンによってイタリアへの強制送還を免れます。

初めはヴィンチェンツォを捕まえるつもりでいたアンですが、ヴィンチェンツォの人柄に惹かれ、気づけば素性を知った後も仲間意識が芽生えていたのです。

ジュヌは、バベルグループの不祥事の証拠を餌にチャヨンを呼び出しますが、駆けつけたヴィンチェンツォによって銃口を向けられます。

【12話】

結局、自宅にあった証拠によりジュヌは殺人容疑で逮捕。 ヴィンチェンツォとチャヨンは、バベルグループの真の黒幕がジュヌを名乗るチャン・ハンソクであることを確信します。

ヴィンチェンツォは、じわじわとハンソクを追い詰めながら、ついに地下の金塊への扉を開けることに成功。

【13話】

金塊の中には、検事たちが隠蔽しているギロチンファイルもありました。 事を荒立てないために、住人たちには金塊の在処が分かっていないふりをするヴィンチェンツォ。

ついに会長として表舞台に躍り出たハンソク。 しかし、イベント中にヴィンチェンツォたちの施策によって裏工作の一部分の動画が流出してしまうハプニングに見舞われ新たな容疑がかかることに。

【14話】

ハンソクが捕まると思いきや、弟のハンソが全ての罪を被ります。

実はハンソ、裏でヴィンチェンツォと繋がりがありました。 サイコパスなハンソクとは違い、一見冷徹ながらも暖かく愛のある言葉を投げかけるヴィンチェンツォに対して心を開いて行きます。

それからヴィンチェンツォとチャヨンは、高額なアートが販売されるギャラリーに出向いて顧客データを抜き取り、ハンソクの資金洗浄の証拠を確保。

【15話】

証拠が出たことで再び逮捕されかけるハンソク。 しかし、正義派と思われていたチョ・イングク(コ・サンウ)の裏切りにより、バベルグループの黒い疑惑は全て払拭されます。

ヴィンチェンツォは、金塊と一緒にあったギロチンファイルを使ってチョ・イングクの周りの人間を脅しながら追い込みます。

そんな中、ハンソクの代わりにクリーンなビジネスをしたいと心を入れ替えたハンソは、極秘でヴィンチェンツォの事務所を訪れることに。

【16話】

ギョンジャとヴィンチェンツォの親子関係を知ったハンソクは、ギョンジャを殺害。

残された僅かな余生を安らかに過ごしてもらおうと一緒に遺影を撮ったり、散歩をするなど思い出づくりをしていたヴィンチェンツォ。

自分のせいで母親が死んだことを後悔し、最も残酷な方法でハンソクに復讐することを決意します。

【17話】

ギロチンファイルに入っている情報を脅しに使ったことで、多くの権力者たちがバベルグループとの関係を打ち切り、クムガプラザの再建は白紙になります。

ヴィンチェンツォは、親交を深めたハンソから大事な話があると言われ、急いで呼び出されたアイスリンクへ向かうと、胸に弾丸を撃ち込まれ、倒れてしまいました。

【18話】

ハンソがヴィンチェンツォを殺害するのは全てパフォーマンスであり、それに騙されたハンソクは、次こそ本当に逮捕されます。

ヴィンチェンツォは、イタリアの故郷でカサノファミリーが危機的状況にあることを聞かされ、弾丸で韓国を離れることに。

【19話】

お金で全てを解決し韓国へ戻ってきたヴィンチェンツォは、ハンソクが逮捕されている間にバベルグループの悪事を全て裁判に流していきます。

一方、ハンソクは、ミョンヒの力を借りて極秘で脱獄し、チャヨンを拉致して、ヴィンチェンツォとハンソを誘い出します。

ハンソに事業の権利を与えることを条件に、ヴィンチェンツォを殺害するようアイスホッケーのスティックを渡すハンソク。

チャヨンの命を助けたいヴィンチェンツォは、自分を殺すよう言いますが、ハンソはそれを無視してハンソクを攻撃。 拳銃の奪い合いになったところ、流れ弾がチャヨンに当たってしまいます。

【20話】

ハンソクの銃口がヴィンチェンツォに向いたところで、ハンソが身代わりとなって撃たれたため、ハンソクは弾切れで逃走。

チャヨンは銃弾が掠っただけでしたが、ハンソは致命傷を負い、ヴィンチェンツォから「よくやった、さすが俺の弟だな」という最高の褒め言葉をもらって息を引き取ります。

怒りに燃えるヴィンチェンツォは、ミョンヒのところへ行き、ガソリンを体に投げつけ、ライターに火をつけます。 踊るように暴れ、大きな悲鳴を上げながら死んでいくミョンヒ。

続いて、ハンソクを追い詰め脚に向かって銃を数回撃ち込みます。 その場で応急処置をして場所を移し、ロシアンマフィアが使う「贖罪の槍」と呼ばれる拷問殺人を使って、ハンソクは想像を絶する痛みに一晩中耐えながら死を迎えることに。

ヴィンチェンツォは行方をくらまし、チャヨンは、亡くなったギョンジャの濡れ衣を晴らす裁判を終わらせます。

それから数年後、イタリアから韓国に戻ってきたヴィンチェンツォは、チャヨンの元を訪れて、熱いキスを交わし再会を喜びました。

「ヴィンチェンツォ」の見どころ

ヴィンチェンツォは、イタリアンマフィアの顧問弁護士をしていた主人公が韓国の悪を成敗する社会派サスペンスドラマです。

韓国ドラマが生み出したダークヒーロー

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最近では、「ヴェノム」「バットマン」などのダークヒーロー作品が誕生しては、多くの視聴者の心を鷲掴みにしていています。

法律や秩序だけではどうにもならない不条理に対して、正統派とは対極の方法で悪に立ち向かうダークヒーローは、現代人の心を掴んで離しません。

ヴィンチェンツォもまた、韓国を取り巻く大企業の悪どい権力者を相手に、悪の方法(マフィア流)で成敗します。

ヴィンチェンツォは、バベルグループの悪事によって損害を被った人々を助けますが、その手段は残虐極まりなく、自らの手も汚します。

世の中のルールや常識に囚われることなく、己の信念を貫き、自分の愛する者のためならなんでもしてやるという精神に、ダークヒーロー特有のロマンが詰まっているように見えました。

これから親孝行をすると決心した矢先に母を殺され、弟のように可愛がっていたハンソを殺され、愛するチャヨンに怪我を負わせたことで復讐心に燃えるヴィンチェンツォ。

ミョンヒとハンソクに選んだ殺害方法は、どちらもマフィア感満載で、目を背けたくなるほど残虐ですが、爽快感もあり印象的なクライマックスでした。

シリアスの中にもユーモアがたっぷり

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韓国ドラマ特有ではありますが、たとえシリアスな題材を扱っていても、そこには必ずクスッと笑えるキャラクターたちの掛け合いが登場します。

まず、ヴィンチェンツォと恋仲になるチャヨンは、常に顔芸しているかのように喜怒哀楽がはっきりしていて笑えます。

また、クムガプラザの住人たちもまた、毒舌、見栄っ張り、不思議ちゃん、お節介など個性豊かなキャラクター性が炸裂しているので、全員まとめて好きになれてしまうでしょう。

中でも、個人的にお気に入りは、ヴィンチェンツォをマフィアと疑いクムガプラザに潜入捜査しにきたアン・ギソク。 まるですれ違いコントの如くヴィンチェンツォの不可解な行動を間違って解釈し、どんどん崇拝していく様子が面白いです。

また、ヴィンチェンツォの部屋の窓にやってくる鳩・インザーギもお気に入りですので注目してみてください。 初めは鳴き声に鬱陶しがっていたヴィンチェンツォが、なぜか心を開き、ヴィンチェンツォの危機を救うまでの”謎の友情”が成立して行きます。

細かいところまで、ユーモアが詰まっていて、シリアスとコミカルの塩梅が完璧でした。

主演を務めるソン・ジュンギの魅力

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ヴィンチェンツォを語る上で、欠かせないのが主演を演じたソン・ジュンギの存在です。

「彼以外に誰がこの役を全うできただろうか…」と言っても過言ではないほどに適役だったと感じます。

眉目秀麗で高級スーツをピシッと着こなし、圧倒的なオーラでどこか近づきにくい雰囲気を醸し出すヴィンチェンツォ。

常に2、3つ先の展開を先読みしているので、バベルグループたちの計画を次々と潰して優位に立つ展開は爽快感しかありません。

あまりにもヴィンチェンツォが無双するので、途中から何があっても「ヴィンチェンツォなら大丈夫でしょ」と謎の余裕まで生まれてくるほどでした。

スタイリッシュな体つきで見せるアクション、ごく稀に見せるヒーリングスマイル、クムガプラザの住人たちに翻弄されてアタフタした素振りなど、さまざまなギャップを見せてくれます。

特にかっこよかったのが、乗馬をしているヴィンチェンツォが登場する8話のエピソード。

絵画から飛び出してきた王子様のようにキラキラと輝いているので、必見です。

マニアの私がグッときたのは第16話

ヴィンチェンツォと母親が親子写真を撮るシーンは何度見てもグッときます。涙を我慢する二人の表情に目頭が熱くなるんですよね。

写真撮影のあとの2人の会話には、涙腺が緩みっぱなしでした。母親に捨てられたと思っていたヴィンチェンツォでしたが、実際には違っていて、何年も息子のことを探していたことが分かります。

「どう生きていようと私の息子だもの。母親が覚えているのは子供からもらった愛しい笑顔だけ」というお母さんの言葉は、今まで生きるためにどんなことでもしてきたヴィンチェンツォが一番欲しかった言葉だと思いました。

普段泣かないヴィンチェンツォが流す美しい涙は心に残ります。

ヴィランを怪演したオク・テギョンの俳優としてのポテンシャル

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ヴィンチェンツォで驚かされたのが、チャン・ハンソク(チャン・ジュヌ)を演じたオク・テギョンの狂気っぷりです。

オク・テギョンといえば、大人気K-POPグループ「2PM」のメンバーで、日本では東京ドーム公演まで行いました。

チャン・ジュヌの天然で愛嬌たっぷりなキャラクターは、アイドル出身の俳優ということでキャスティングされたと誰もが思ったことでしょう。

しかし、物語序盤でその推測は間違っていたことに気づかされます。

チャン・ハンソクが見せる素顔は、笑顔で人を撲殺し、人に苦痛を与えることに快感を感じる血の通っていないサイコパスでした。

今までキラキラした正統派キャラクターしか演じたことがなかったオク・テギョン。

アイドル事務所から俳優事務所に移り、俳優キャリアとして新章突入と言えるほどの演技を楽しむことができました。

考察しがいのある数々の謎

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ヴィンチェンツォは、ストーリーが緻密で情報量も多いことから、観賞後にも余韻に浸り思い返したくなるようなシーンがたくさんあります。

その中で、「結局あれってなんだったんだろう」という疑問も残り、考察して楽しむこともできるのが魅力です。

例えば、物語序盤、ミョンヒを脅すために拉致した「魔法の玉」と呼ばれる男が誰だったのかという疑問ですが、おそらく工作員のことだと推測されています。

結局、ミョンヒからヴィンチェンツォの方へとあっさり寝返っている様子が滑稽ですよね。

また、ヴィンチェンツォが喉から手が出るほど欲しかった地下に眠る金塊がどれくらいの価値があるものかも気になります。

具体的な価値ははっきりとしていませんが、19話でヴィンチェンツォは、イタリアンマフィアたちに8,000万ユーロ(約115億円)を渡していました。

となると、100億を手放しても支障ない程度の価値があると推測できます。

予想できそうでできない展開!?「ヴィンチェンツォ」見るしかない!

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この記事では、韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」の作品概要・キャスト・あらすじ・見どころについて解説しました。

緊迫感と爽快感を同時に味わいながら、ヴィンチェンツォとチャヨンのロマンスに胸キュンできて、一度見始めたら止まらなくなること間違いなしです。

巨悪組織にマフィアに育てられたヴィンチェンツォが立ち向かっていくリベンジサスペンスドラマ、ぜひネットフリックスでご視聴ください。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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